ブラジル産のコーヒー豆=7月、ブラジリア近郊(ロイター=共同)

 【ワシントン、サンパウロ共同】トランプ米政権は20日、ブラジルに課している追加関税の対象からコーヒーや牛肉など一部農産物を除外すると発表した。ブラジルには10%の「相互関税」に加えて40%の追加関税をかけている。各国に課す「相互関税」からは農産物を既に除外したが、今回はこの40%の対象からも外す。米東部時間13日にさかのぼって適用する。

 トランプ氏は大統領令で「ブラジル政府との交渉で進展があったため」と説明した。米国にとってブラジルは最大のコーヒーの輸入元。食品など生活費の高止まりに対して国民の不満がたまっていることへの対応を迫られた側面が強い。