足尾銅山記念館で鉱害の年表に関する表記について議論する同盟会メンバーら

 【日光】足尾鉱毒事件の被害に遭った群馬県太田市の住民らで組織する渡良瀬川鉱毒根絶太田期成同盟会は13日、足尾銅山関連施設に立ち入る「山元(やまもと)調査」を行った。古河機械金属足尾事業所員の案内で、有害な金属を含む坑廃水の現在の処理状況や銅生産時の廃棄物を積んだ堆積場を視察し、安全管理の徹底を求めた。今夏開館した足尾銅山記念館を初めて見学し、鉱害の歴史を記した展示物に関する表記の誤りなどを指摘した。

 調査は鉱害の再発防止を目的に毎秋実施している。今年は会員や研究者、群馬県職員、太田市職員ら計約20人が参加した。