第96回関東信越国税局酒類鑑評会の表彰式が13日、さいたま市内で行われ、純米吟醸酒の部で外池酒造店(益子町塙、外池茂樹(とのいけしげき)社長)の「燦爛(さんらん)」が1位の最優秀賞を受賞した。外池酒造店はこれまでに吟醸酒、純米酒の部門でも最優秀賞を獲得しており、3部門の制覇は3部制になった2017年の第88回鑑評会以降で初の快挙。
鑑評会は栃木、茨城、群馬、新潟、埼玉、長野の6県で造られた日本酒が対象。173の製造場から吟醸酒の部に121点、純米吟醸酒の部に150点、純米酒の部に79点が出品された。
「燦爛」は華やかな香りや原料米由来の味わいなど、バランスと完成度の高さが評価された。外池社長は「小野誠(おのまこと)親方が10年前に杜氏(とうじ)になり、これまで3部門で8回表彰されたが、純米吟醸だけ最優秀賞を取れなかった。念願の賞を取れてうれしい」と喜んだ。小野杜氏(45)は「うれしさと安堵(あんど)したというのが正直なところ。さらによいお酒を造りたい」と気を引き締めた。
本県関係では純米吟醸酒の部で、虎屋本店(宇都宮市本町)の「七水」が最優秀賞に次ぐ特別賞を受賞。吟醸酒の部で、優秀賞の県単位トップに贈られる総代には北関酒造(栃木市田村町)の「北冠」が選ばれた。
本県の優秀賞受賞の蔵元は次の通り。
吟醸酒の部 宇都宮酒造(宇都宮市)、辻善兵衛商店(真岡市)、渡辺酒造(大田原市)、森戸酒造(矢板市)、北関酒造▽純米吟醸酒の部 井上清吉商店(宇都宮市)、第一酒造(佐野市)、惣誉酒造(市貝町)、せんきん(さくら市)、富川酒造店(矢板市)、北関酒造、渡辺酒造、森戸酒造▽純米酒の部 天鷹酒造(大田原市)、惣誉酒造、外池酒造店、渡辺酒造
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