最優秀賞のカップを持つ外池社長(右)と表彰状を手にする小野杜氏=13日午後、さいたま市

吟醸酒の部の優秀賞賞状を持つ北関酒造の須田恭敏総務部長(左)と表彰状を手にする上吉原正人杜氏=13日午後、さいたま市

純米吟醸酒の部で受賞した特別賞の賞状を持つ虎屋本店の小堀敦営業部長(右)と表彰状を手にする天満屋徳杜氏=13日午後、さいたま市

最優秀賞のカップを持つ外池社長(右)と表彰状を手にする小野杜氏=13日午後、さいたま市 吟醸酒の部の優秀賞賞状を持つ北関酒造の須田恭敏総務部長(左)と表彰状を手にする上吉原正人杜氏=13日午後、さいたま市 純米吟醸酒の部で受賞した特別賞の賞状を持つ虎屋本店の小堀敦営業部長(右)と表彰状を手にする天満屋徳杜氏=13日午後、さいたま市

 第96回関東信越国税局酒類鑑評会の表彰式が13日、さいたま市内で行われ、純米吟醸酒の部で外池酒造店(益子町塙、外池茂樹(とのいけしげき)社長)の「燦爛(さんらん)」が1位の最優秀賞を受賞した。外池酒造店はこれまでに吟醸酒、純米酒の部門でも最優秀賞を獲得しており、3部門の制覇は3部制になった2017年の第88回鑑評会以降で初の快挙。

 鑑評会は栃木、茨城、群馬、新潟、埼玉、長野の6県で造られた日本酒が対象。173の製造場から吟醸酒の部に121点、純米吟醸酒の部に150点、純米酒の部に79点が出品された。

 「燦爛」は華やかな香りや原料米由来の味わいなど、バランスと完成度の高さが評価された。外池社長は「小野誠(おのまこと)親方が10年前に杜氏(とうじ)になり、これまで3部門で8回表彰されたが、純米吟醸だけ最優秀賞を取れなかった。念願の賞を取れてうれしい」と喜んだ。小野杜氏(45)は「うれしさと安堵(あんど)したというのが正直なところ。さらによいお酒を造りたい」と気を引き締めた。

 本県関係では純米吟醸酒の部で、虎屋本店(宇都宮市本町)の「七水」が最優秀賞に次ぐ特別賞を受賞。吟醸酒の部で、優秀賞の県単位トップに贈られる総代には北関酒造(栃木市田村町)の「北冠」が選ばれた。

 本県の優秀賞受賞の蔵元は次の通り。

 吟醸酒の部 宇都宮酒造(宇都宮市)、辻善兵衛商店(真岡市)、渡辺酒造(大田原市)、森戸酒造(矢板市)、北関酒造▽純米吟醸酒の部 井上清吉商店(宇都宮市)、第一酒造(佐野市)、惣誉酒造(市貝町)、せんきん(さくら市)、富川酒造店(矢板市)、北関酒造、渡辺酒造、森戸酒造▽純米酒の部 天鷹酒造(大田原市)、惣誉酒造、外池酒造店、渡辺酒造