新潟県の東京電力柏崎刈羽原発

 新潟県は11日、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働に関する追加の県民意識調査の結果を公表した。再稼働に向けては地元同意が焦点となっており、花角英世知事が県民の意向を見極めるとして挙げていた判断材料が出そろう形になった。県関係者によると、花角氏は月内にも再稼働の是非に関する判断を示す見通し。検討は大詰めを迎える。

 花角氏は5日の定例記者会見で「近いうちに考え方を示す」と述べていた。12日に立地する柏崎市、刈羽村の首長と会談するほか、14日に柏崎刈羽原発を視察する。また14日には周辺の7市町(長岡市、小千谷市、十日町市、見附市、燕市、上越市、出雲崎町)の首長らとの意見交換も予定している。

 花角氏が判断材料の一つに挙げていた県内30市町村長との懇談会と公聴会は8月に終了している。今後、是非を判断した上で、県民の意思を確認するとしている。県関係者の間では、12月2日から始まる県議会定例会が意思確認の場となることが有力視されている。