新潟県の東京電力柏崎刈羽原発の(左から)5号機、6号機、7号機=2024年9月

 東京電力は28日、柏崎刈羽原発6号機(新潟県)で実施していた再稼働に向けた検査が終了し、技術的な準備が整ったと発表した。再稼働の焦点は地元同意のみとなり、花角英世知事が今後下す判断が注目される。是非を判断した後で県民の意思を確認するとしているが、時期や具体的な手法は明らかにしていない。

 6号機は燃料の核分裂を抑えている制御棒を引き抜けば原子炉が起動し、再稼働する。

 花角知事が再稼働の是非を判断する材料に挙げていた、県内全30市町村長との懇談と公聴会は既に終了。残る意識調査は、追加分の回答締め切りが11月上旬に設定されており、花角氏の判断はそれ以降になる見通しだ。