児童たちに戦争体験を語る君島さん

 【大田原】西原小で22日、戦争体験講話が行われ、那須塩原市中塩原、君島希枝子(きみしまきえこ)さん(94)が自作の短歌を交えながら、体験を語った。児童約510人を前に、爆撃で友人を失ったり、東京大空襲に遭い徒歩で塩原に疎開したりした子どもの頃の日々を振り返り、平和への思いを訴えた。

 君島さんは東京都滝野川区(現北区)生まれ。自宅のある滝野川が爆撃された際には、一緒にあやとりで遊んでいた友人を亡くした。空襲警報が鳴り、ひもを持ったまま「さよなら」と別れたのが最後になった。