漢字とその読み方をびっしりと書き込んだノートから、必死さが伝わった。

 昨年12月16日の日曜日。外国人中高生を対象とした宇都宮市内の日本語教室で、中国人の男子高校生が教科書の文章を読み上げていた。「伝わる」「声」。小学校で習う漢字の読み方に詰まり、その度にノートへ書き写して覚えていた。

 「ここは駆け込み寺みたいなものなのよ」

 ボランティアとして教える星三江子(ほしみえこ)さん(63)はそう表現した。大学受験の勉強をする生徒もいれば、基本的な日本語を学ぶ生徒もいる。読み書きの能力には同世代でも差があった。

 星さんは「小中学校で、きちんと日本語教育を受けてきたかどうかで違いが生まれている」と指摘する。

 外国人労働者の受け入れ拡大に伴い、県内の教育現場を取材した。小中学校で日本語を教える環境には、地域差がある現状が浮かんだ。今後増加が見込まれる外国人。その子どもたちが、どこの学校に通っても日本語を学べるよう環境整備は急務だ。