東京電力が、全7基が停止している柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市、刈羽村)のうち1~5号機の一部の廃炉を検討していることが8日、関係者への取材で分かった。原子力規制委員会の審査に合格した6、7号機が再稼働することを前提として、近く表明する方向で調整する。正式に決定すれば同原発では初の廃炉となる。
新潟県議会は同原発の再稼働を巡り、16日に経済産業省資源エネルギー庁長官や東電関係者らを参考人として招致している。関係者によると、東電は小早川智明社長が出席して一部廃炉の検討開始を表明する見通し。廃炉の対象は1、2号機を軸に検討しているという。
東電は新潟県に対し、地域振興などに活用できる基金の設置も提案する方針。東電側が基金の原資を提供することを想定する。6、7号機再稼働の地元同意を得る狙いで、1千億円規模になる可能性がある。
柏崎刈羽原発の総出力は821万2千キロワットで世界最大規模。東北電力と共同開発した1号機は1985年に運転を始め、7基で最も古い。
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