栃木県内のPTAの実情を探る企画「PTAの今、栃木県の現場」。最終回では、持続可能な活動を目指した改革について、事例を交えながら深掘りする。

下野新聞社デジタル報道部では、PTAに関するウェブアンケートを実施。7割超の回答者がPTA活動に関わりたい意思を持っている一方、活動への負担感を抱く保護者も少なくないことがわかった。
活動での困り事については、半数以上が「執行部や委員会のメンバーになること」と回答。役職決めの苦労や役職を経験して感じた負担など、さまざまな体験談が寄せられた。その反面、苦労はありながらも役職経験は「ためになった」と前向きに受け止める保護者も多かった。
子どものための活動に専念
8月下旬の土曜日の早朝、那須塩原市の義務教育学校箒根学園(全校児童生徒249人)の校庭には、草刈りに汗を流す親子や教員の姿があった。

PTA活動の一環である奉仕作業だが、参加は必須ではなく任意。「広く浅く、負担にならない形で」という運営方針に基づいている。
4小中学校が統合し、2023年4月に開校した箒根学園では、新たなPTAの形の模索と改革が進められている。その一つが「任意参加」の明確化だ。
残り:約 1941文字/全文:2520文字
下野新聞デジタルに会員登録すると…
- 事件事故や高校野球・イベントなど速報でとちぎの「今」が分かる
さらにスタンダードプランなら…
- デジタル有料記事の大半が読める
- 教育や仕事に役立つ情報が充実
愛読者・フルプランなら…
- アプリも使えて、おくやみ情報もいち早く