東京電力福島第1原発3号機で計画されている原子炉格納容器内の調査に向けた準備が加速している。東電は今回の調査用に開発した超小型ドローン(縦13センチ、横12センチ、高さ4センチ、重さ95グラム)の操縦訓練のほか、飛行空間を確保するため容器にたまる汚染水の水位を下げる作業を進める。11月にも調査を始め、2037年度以降に開始する溶融核燃料(デブリ)の本格的な取り出し作業に生かす。
「離陸します」「反時計回りに1周してください」。今月1日、千葉県柏市の協力企業施設で報道陣に公開された調査用ドローンの操縦訓練。遠隔操作に当たるオペレーターは搭載カメラの映像で配管などの障害物を確認しながら、指揮官の指示に従って格納容器を模擬した設備内を慎重に飛行させた。
訓練は柏市の施設や福島第1原発5号機などで実施。3号機の格納容器内の環境に近づけるため、機械でもやを発生させるなど工夫している。東電担当者は「多くの情報を取得できるよう広い範囲を調査したい。操縦の習熟が重要だ」と話す。
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