現在の旅館で再現されている当時の「綱の湯」

 「下野の薬湯」として親しまれ、1059年に発見されて以来、約千年の歴史を誇る那須塩原市の板室温泉。天井や壁から下がる長さ約1・2メートルの綱につかまりながら立って入湯する独特の温泉文化(綱の湯)が栄えた歴史がある。どのような背景があるのか。板室温泉旅館組合の組合長山口忠孝(やまぐちただたか)さん(55)に教えを請うた。