栃木県警などは29日、宇都宮市宮みらいの広場で市民向けの電動キックボードの体験試乗会を催し、安全利用を呼びかけた。
電動キックボードは最高速度20キロ以下などの要件を満たせば免許不要で運転できる。県警交通企画課によると、本県では人身事故は起きていないが、2023年から25年8月末現在で歩道を走行する通行区分違反などが23件あった。
試乗会では、市民約50人が警察官や、シェアリングサービスを展開する「Luup(ループ)」の社員から説明を受け、運転、操作を体験した。同市宿郷2丁目、自営業鈴木健三(すずきけんぞう)さん(62)は「20キロ以下でもスピード感があった。車の免許を持っていないので利用していきたい」と利便性を感じていた。
来年4月に施行される自転車の交通反則切符(青切符)制度も合わせて周知した。同課の須田和典(すだかずのり)課長補佐は「重大な事故にならないよう交通ルールを理解して利用してほしい」と要望した。