第78回秋季県高校野球大会第8日は27日、宇都宮市の清原球場とエイジェックスタジアムで準々決勝4試合が行われ、幸福の科学学園、佐野日大、文星芸大付、国学院栃木が準決勝に進んだ。

 幸福の科学学園は2-1で宇都宮工に競り勝って初の4強入り。吉松千尋(よしまつちひろ)の適時打などで2点を先行。終盤は得点圏に走者を背負ったが、宇都宮工の反撃を1点に抑えた。前回優勝の佐野日大は0-2の五回に4点を奪って逆転し、6-3で作新学院を振り切った。

 国学院栃木は5-1で石橋を下し、2年ぶりのベスト4進出。六回から登板したエース辺見斗磨(へんみとうま)が無失点の好投で流れを引き寄せた。文星芸大付は打線が10安打5得点、投手陣も1失点と攻守がかみ合った。

 大会第9日は10月4日、清原球場で文星芸大付-幸福の科学学園、国学院栃木-佐野日大の準決勝2試合が行われ、関東大会に出場する2校が決まる。

■幸福 10人で躍進、関東まであと一勝

 幸福の科学学園が接戦を制し、県大会初の4強入り。エースとして完投、六回には適時打を放った三角晃平(みすみこうへい)は「特別に意識していたわけではない。プレッシャーを感じることなくプレーできたのがよかった」と充実感をにじませた。

投打でチームを引っ張った幸福の三角=エイジェック、橋本裕太撮影
投打でチームを引っ張った幸福の三角=エイジェック、橋本裕太撮影