アニメ「太陽よりも眩しい星」で声優を務める小野友樹

 平均より体格が良く「少し頑丈」な女子高生のいちずな恋を描くアニメ「太陽よりも眩しい星」(TBS系)が、10月2日スタート。主人公が思いを寄せる同級生役の声優小野友樹は「もどかしい恋と友情が生き生きと描かれている」とアピールする。

 主人公の岩田朔英(藤寺美徳)は、小学校で出会った小柄でか弱い男子・神城光輝(小野)に一目ぼれする。だが、気持ちを伝えらないまま中学校に入ると光輝はぐんぐん成長し、女子が憧れる学年のスターに。遠い存在になった光輝をまぶしく感じながらも、朔英の恋心は揺るがない。

 力強い低音が持ち味の小野。「キラキラした王子様の役にはハマらないかな、と思っていたので、光輝を演じられてうれしい。新しい芝居の引き出しを見せられると思う」と手応えを語る。

 役作りでは、約20年のキャリアで培った技術や経験値をあえて捨て、不器用で真っすぐな光輝の内面を飾らずに表現することを心がけた。「朔英役の藤寺さんがまだ10代なので、等身大のフレッシュさを参考にさせてもらいました」と明かす。

 物語の舞台となった北海道は、小野が小学生時代を過ごした思い出の地。新人声優の頃に出演し「転機になった」というアニメ「君に届け」の舞台でもある。「人として、声優として、多くを学んだ場所に、憧れの少女漫画のキャラクターとして戻ってこられた。感慨深いです」としみじみ語った。

 先輩の背中を追ってがむしゃらに成長を目指した若手時代を経て、現在は自分が後輩を引っ張る立場になった。「今の若手はコロナ禍の影響もあり、先輩に何かを教わる機会が圧倒的に少ない」との問題意識から、積極的に後輩の相談に乗るようにしているという。

 上から目線の「指導」ではなく「一緒に散歩しながら『最近どう?』って声をかけると、結構いろんな話が出てくる」。悩みに耳を傾けつつ、自身の経験に基づいてアドバイスを送る。「僕も先輩の言葉に育ててもらった。言い方を工夫しながら、伝えるべきことを伝えていきたいです」

放送は10月2日午後11時56分から