「石の里」として再び脚光を浴びる宇都宮市大谷町。そんな地域と音楽をこよなく愛し、「いつか大谷で音楽フェスを開催したい」と野望を抱く男女3人組がいる。

謎の3人組「大谷音楽クラブ」の正体は...?
謎の3人組「大谷音楽クラブ」の正体は...?

 活動名は「大谷音楽クラブ」。インスタグラムをのぞくと、「大谷町でそれぞれに活動する何でもない3人」「共通点は音楽と大谷町が好きなこと」とある。

 最近は人気ベーカリーカフェ「スタンダードベイカーズ大谷本店」の営業終了やドラッグストア、地産地消レストランの閉店など、さみしいニュースも続く大谷地区。そんな中でも“好き”を原動力に活動する大人たちとは…。その素顔に心引かれ、活動拠点を訪ねた。

大谷音楽クラブのインスタグラムはこちらから

始まりは何げないおしゃべり

 迎えてくれたのは、大谷町の多目的スペース「OHYABASE(オオヤベース)」の元管理人蔵所千尋(くらしょちひろ)さん(43)、「Punto大谷町食堂」店主の高橋知也(たかはしともや)さん(41)、イラストレーター「たまねぎ図書」こと高橋亮(たかはしまこと)(48)さん。

 3人がつくる大谷音楽クラブは、一見するとバンドやサークルのようだが、そうではない。その正体は、大谷で定着する音楽ライブイベント「石切りの唄」の主催団体で、仕掛け人でもある。

10月に開催する「石切りの唄」のチラシ
10月に開催する「石切りの唄」のチラシ

 3人は5年ほど前、オオヤベースや店の開業などをきっかけに知り合った。