日光市今市の追分地蔵尊で24日、先祖の供養や交通安全などを願って灯籠を奉納する恒例行事「千灯供養祭」が始まり、境内は温かな光に包まれた。25日まで。

奉納され、境内を優しく照らす灯籠=24日午後6時50分、日光市今市
日光街道と例幣使街道の分岐点にある地蔵尊で毎年営まれ、今年は計約150個の灯籠が奉納された。この日は午後5時半ごろから市民らが訪れ、地蔵前の大ろうそくから次々と火を灯籠に移した。火を移すと千回お参りした分の御利益があるという。
家族で毎年奉納しているという同市中央町、主婦駒場恵美子(こまばえみこ)さん(77)は「地蔵尊は一家の守り神的な存在。家族の平和だけでなく、日光の平和と無災害も祈った」と話した。