センバツ甲子園への第一関門となる第78回秋季栃木県高校野球大会は27日、大会第8日を迎え、宇都宮市の清原球場とエイジェックスタジアムで準々決勝4試合を行う。シード校7校と、夏の王者・青藍泰斗を破った幸福学園が4強を懸けて激突する。注目の佐野日大と作新の私立強豪校同士の対戦は、県内公式戦では25年春の県大会決勝以来となる。両球場の第1試合は27日午前9時から。
2回戦を9ー0、3回戦を18ー0と危なげなく勝ち進む優勝候補の一角・文星付は、2・3回戦をそれぞれ2失点を抑えた堅守の栃工と対戦する。栃工は夏の県大会で県内公式戦無敗が続いていた佐野日大に逆転勝ちする金星を挙げただけに、2季連続でシード校撃破を狙う。
昨年の1年生大会で優勝するなど現2年生世代の評価が高い国学院栃木。3回戦も機動力を生かして七回コールド勝ちするなど、前評判通りの実力を見せる。対する石橋は、甲子園出場を果たした2024年夏以来の県内8強入り。1回戦で実力校の白鴎足利、2回戦で好投手・大塚大和を擁する小山西を破り、チームは上り調子だ。
2回戦で夏の王者・青藍泰斗にサヨナラ勝利を果たした幸福の科学学園。8強入りは11年ぶり。登録メンバー11人。うち1年が8人を占めるという若さも生かし、さらなる高みを目指す。対する宇工は24年秋で準優勝、25年春・夏は4強と結果を残している。今大会は2回戦で7失点、3回戦で5失点を喫したが、それを上回る攻撃力で勝ち進んできた。投手陣の出来も勝負の命運を握りそうだ。
好投手・鈴木有を擁する前回王者の佐野日大もここまで盤石の戦い。本命視されて臨んだ夏の大会では悔しい3回戦敗退となっただけに、今大会に懸けるナインの思いは強い。一方、2024年センバツ以来の甲子園出場を狙う作新も、2回戦を23ー0、3回戦を11ー1と相手を寄せ付けずに勝ち進んできた。両チームが激突した25年春の県大会決勝は、佐野日大が10ー9で作新を下していた。準々決勝で実現した好カードは、多くの高校野球ファンの注目を集めそうだ。
対戦カードは以下の通り。
■準々決勝
文星付 | 清① | 栃工 |
国学栃木 | 清② | 石橋 |
幸福学園 | エ① | 宇工 |
佐野日大 | エ② | 作新 |
[清]:宇都宮清原球場、[エ]:エイジェックスタジアム