ひときわ目を引く赤看板が特徴的なマルジ=東京都豊島区

 活気あふれる巣鴨地蔵通り商店街=東京都豊島区

 旧古河庭園の洋館=東京都北区

 旧古河庭園の入り口=東京都北区

 六義園の滝見茶屋=東京都文京区

 藤代峠から見渡した六義園=東京都文京区

巣鴨かいわい

 ひときわ目を引く赤看板が特徴的なマルジ=東京都豊島区  活気あふれる巣鴨地蔵通り商店街=東京都豊島区  旧古河庭園の洋館=東京都北区  旧古河庭園の入り口=東京都北区  六義園の滝見茶屋=東京都文京区  藤代峠から見渡した六義園=東京都文京区 巣鴨かいわい

 東京都内有数の繁華街・池袋から電車で約5分の立地ながら、下町情緒豊かな巣鴨・駒込エリア。優雅な憩いの時を過ごせる庭園や、活気あふれる商店街を歩いた。

 JR駒込駅から約7分歩くと、国の特別名勝「六義園」に着いた。5代将軍徳川綱吉の信任が厚かった川越藩主柳沢吉保が築園。池の周囲を歩きながら景色を楽しむ回遊式築山泉水庭園だ。

 横を渓流が流れるあずまやの「滝見茶屋」にたたずむと、岩の間から落ちる水しぶきの音が聞こえ、涼やかな気持ちに。水面に目を凝らすと、カメが顔を出して気持ちよさそうに浮かんでいた。園内で一番高い築山の「藤代峠」を駆け上がると、江戸時代を代表する大名庭園と現代のビル建築が、時空を超えて共存する景観が広がった。

 六義園から20分近く歩き、国指定名勝で和洋の庭園を備える「旧古河庭園」へ。洋館と洋風庭園は、鹿鳴館の設計を手がけた英国人建築家ジョサイア・コンドルの設計。バラ園としても有名だが、今回は、心字池を中心に低地に広がる日本庭園を散策し、和と洋の心地よい調和を楽しんだ。

 締めくくりに本郷通りを経由し、JR巣鴨駅近くの「巣鴨地蔵通り商店街」に足を運んだ。“おばあちゃんの原宿”とも称され、塩大福やもなかなどを売る和菓子店や、仏具店が軒を連ねる。とげぬき地蔵尊として著名な「高岩寺」や、江戸六地蔵尊の一つ「真性寺」への参拝客らも合わせて、縁日のようなにぎわいを見せていた。

 ほのかに漂うお香の香りに包まれながら、塩大福を片手に散策してみると、「日本一の赤パンツ」とのひときわ目立つ看板に目を奪われる。赤い肌着を扱う「マルジ」で、「精神の集中力や自然治癒力を高める」とされる赤パンツを購入。意気揚々と帰路についた。

 【メモ】六義園の入園料は一般300円、旧古河庭園は同150円。両方を巡ることができる「園結びチケット」は同400円。