ことしも9月27日の「黄ぶなの日」がやってきます。今回は同日、黄ぶなビッグフラッグの掲げられたオリオン通り曲師(まげし)町イベント広場を会場に、黄ぶなグッズの販売やワークショップなどを行うイベント「黄ぶな市」が開催されます。当日の見どころや、“オール栃木”にこだわった新商品を調査してきました。
「黄ぶな市」は企業や神社など42団体で構成する「黄ぶな推進協議会」が主催する。昨年、市内のカフェで初めて開催し、平日にもかかわらず100人以上が来場した。ことしはより多くの来場者が見込まれることや、2024年度の市民憲章賞を受賞したことなどを記念し、同広場に会場を移した。
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当日は協議会会員4団体と招待出展6団体の計10団体がブースを構える。会員では「トヨタカローラ栃木」(上横田町)が車体に黄ぶなをモチーフにしたオリジナルキャラ「カロぶな」を描いたレーシングカーを展示する。「たたみの松本」(材木町)は黄ぶなの畳縁を使ったワークショップを実施する。「デュプラス」(上野町)は黄ぶなをあしらった、竹繊維のタオルを販売。その他、黄ぶな関連グッズも多数そろう。
招待出展には黄ぶなと共通点のある団体を招いた。黄ぶなは無病息災を願う縁起物であることから、日本赤十字社県支部が出展する。心臓マッサージなどの応急処置体験を実施する。「栃木の武将藤原秀郷(ふじわらのひでさと)をヒーローにする会」は「歴史」という共通点があることから招いた。次世代型路面電車(LRT)の車両と黄ぶなには「黄色」という共通点があるため、市LRT整備課協働広報室が広報活動を実施する。
アトラクションとして作新学院高書道部が合作パフォーマンスを行う。市マスコットキャラクター「ミヤリー」も登場する。
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「黄ぶなの日」に合わせて「銘茶関口園」(馬場通り4丁目)は、県内企業とコラボした新商品「黄ぶな茶碗(ちゃわん)」(5500円)を製作した。
茶わんの作陶は益子焼窯元「南窓窯」(益子町)の石川圭(いしかわけい)さんに依頼した。釉薬(ゆうやく)には「あやねファーム」(同)のバナナの皮を使い、黄ぶなの黄色を表現。上野文具(池上町)オリジナルのはんこで黄ぶな柄を押した。
手作りのため、一つ一つ微妙に異なる仕上がりになっている。「黄ぶな市」の会場でも販売する。銘茶関口園社長で、同協議会の関口慶介(せきぐちけいすけ)会長(38)は「黄ぶなを通して、宇都宮の歴史や魅力を知ってもらう一日にしたい。黄ぶな茶碗も手に取って見てほしい」と来場を呼びかけた。
午前11時~午後3時(開会式は午前10時半開始)。問い合わせは同協議会の交流サイト(SNS)へ。