男性の賃金を100として女性の賃金を数値化した「男女間賃金格差」で、2024年の栃木県女性の平均賃金が男性の74・0%にとどまることが17日までに、厚生労働省の賃金構造基本統計調査で分かった。格差は都道府県別で4番目に大きかった。71・0%で全国ワーストだった23年からわずかに改善したが、隔たりは依然大きく、要因の一つとみられる女性管理職比率も伸び悩む。格差解消への歩みは鈍い。

 フルタイム労働者の賃金を基に算出しており、全ての都道府県で女性の賃金が男性を下回る。格差の平均は75・8%。最大は静岡の73・1%で、愛知73・7%、三重73・9%と続いた。