「雄東正宗」を醸す杉田酒造(小山市)は、数量限定酒「雄東 純米原酒(雄町バージョン)」「鴎樹-R-生酛造り 無濾過 純米酒」「鴎樹-L-山卸廃止酛造り 無濾過 純米酒」の3種を発売した。
「雄東 純米原酒」は、岡山産酒米「雄町」を使った純米酒シリーズ。JA全農おかやまなどが主催する2023年の「雄町サミット」歓評会純米酒部門で優等賞、24年には同部門で最優等賞に輝いた。25年も優等賞を受賞し、3年連続で栄誉を獲得している。
五百万石を使った純米原酒が日本酒度プラス10の辛口になのに対し、やや甘口にしている。精米歩合65%。アルコール度数16%。日本酒度マイナス2。酸度1・6。税別希望価格は720ミリリットルが1450円、1・8リットルが2900円。
「鴎樹-R-」は、岡山産の雄町で醸した。「R」は「RIGHT(右)」の意で、タンクの位置から命名した。昨年度は原酒で商品化したが、今回は無濾過加水仕様に変更した。きれいな飲み口ながら複雑で濃醇な味わいが特徴。今年の同歓評会の純米燗酒部門で優等賞を受賞した。
精米歩合65%。アルコール度数15%。日本酒度プラス5。酸度1・8。税別希望価格は720ミリリットルが1400円、1・8リットルが2800円。
「鴎樹-L-」は原料米に栃木県産「とちぎ酒14」を使った。「L」は「LEFT(左)」の意で、タンクの位置から命名した。2年目の山廃造りで、昨年の原酒から今年は加水し、火入れを1回行った。生酛造りでも酸の生成量が少ない傾向だったことから、酸の生成を意識し、すっきりしながらも程よい酸の味わいが感じられるよう仕上げたという。
精米歩合65%。アルコール度数15%。日本酒度プラス5。酸度2・2。税別希望価格は720ミリリットルが1400円、1・8リットルが2800円。