東京電力は、福島第1原発1号機の建屋最上階にあるプールから使用済み核燃料を取り出すため、4号機で燃料を移動させるのに使用した機器を再利用する計画だ。本年度内に4号機から機器を搬出し、2027~28年度に1号機で予定する燃料の取り出し開始に向け、準備を加速させる。
再利用するのは4号機にある「燃料取扱機」と呼ばれる機器で、高さ7メートル、幅16メートル、重さ59トン。遠隔操作で使用済み核燃料を取り出すため、原発事故発生後に設置された。損傷などはないという。今後、分解し、除染をした上で搬出する。
1号機とは機器を支えるレールなど構造の一部が異なることから、第1原発構外の工場で改造する。経年劣化も考慮し、機器を動かすのに不可欠な制御盤や操作盤といった装置も更新する予定だ。骨組みなど8割程度は再利用できる見込みで、廃棄物削減にもつながるという。
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