高浜原発(福井県高浜町)など県内3原発で設置を計画する乾式貯蔵施設の使用済み核燃料について、期限までに県外搬出できない場合、貯蔵プールに戻すとした関西電力の方針に対し、高浜町議会の原子力対策特別委員会は12日、西嶋久勝町長に「(関電の)状況説明が不十分で理解しがたく、賛同しかねる」との意見書を全会一致で申し入れた。
関電は8月末、乾式貯蔵施設の運用について県や県議会に報告。2035年末までに県外の中間貯蔵施設へ搬出できない場合、原子炉建屋の貯蔵プールに戻すと説明し「確固たる意志を示すもの」と強調した。今月には町議会にも同様の説明をしており、県議らからは「求めているのは県外搬出だ」などと疑問の声が上がっていた。
意見書は、状況によって燃料をプールに戻すとした関電の覚悟は、立地自治体の思いを考慮していないと指摘。町長が県や関電と意見交換する際は、委員会の総意を念頭に置くよう求めた。
上尾徳郎原特委員長は、議会として乾式施設設置には同意しているとした上で「安全性からもリスクがある」と話した。
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