宇都宮地方気象台は11日午前6時28分、「大雨と雷及び突風に関する栃木県気象情報」を発表した。県内では12日明け方にかけて、落雷や竜巻などの激しい突風と降ひょうに注意し、12日昼前にかけて、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒するよう呼びかけている。
気象台によると、前線が西日本の日本海側から関東甲信地方を通って日本の東へ伸びている。栃木県では、前線に向かって流れ込む暖かく湿った空気や上空の寒気の影響で大気の状態が非常に不安定になっていて、雷を伴う激しい雨の降っている所があるという。前線は12日にかけて関東甲信地方を南下し、引き続き12日明け方にかけて大気の状態は非常に不安定となる見込み。
県内では11日昼過ぎから夜のはじめごろにかけて、雷を伴う非常に激しい雨の降る所がある。雨雲が予想以上に発達した場合などには、警報級の大雨となる可能性もあるという。
気象台は、発達した積乱雲が近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めるよう呼びかけている。降ひょうの恐れもあるため、農作物や農業施設の管理にも注意が必要という。
11日に予想される1時間降水量は、多い所で北部、南部ともに60ミリ。12日に予想される1時間降水量は多い所で北部、南部ともに40ミリ。
11日午前6時から12日午前6時までに予想される24時間降水量は、多い所で北部、南部ともに120ミリ。12日午前6時から13日午前6時までに予想される24時間降水量は、多い所で北部、南部ともに60ミリ。