日光市落合西小の4年生20人が4日、国内希少野生動植物の水草「シモツケコウホネ」が自生する小代地区の水路を訪れ観察学習を実施。身近に息づく貴重な存在を再認識した。
シモツケコウホネは県内の限られた地域にしか生息していない希少種。同地区では地元住民らが「シモツケコウホネと里を守る会」(柴田由子(しばたよしこ)代表)を組織。県外から参加するメンバーもいるという。月1回、自生する80メートルほどの水路周辺で草を刈るなど保護活動を続けている。
児童たちは同会メンバーからシモツケコウホネの花の特徴や名前の由来などの説明を受けた後、写真を撮影するなど思い思いに観察した。参加した児童たちは「色がきれい。身近に自然があることはうれしいし、ずっと残していきたい」と口をそろえた。
柴田代表(73)によると、今シーズンは花が多く最高で約340を数えたこともあるという。「これをきっかけに、興味を持ってくれればいいですね」と期待していた。