宇都宮地方気象台は3日午後4時20分、「大雨と雷及び突風に関する栃木県気象情報」を発表した。県内では3日夜のはじめごろにかけて、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる危険性がある。低い土地の浸水や土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒するよう呼びかけている。
気象台によると、前線が西日本から東日本にのびており、4日朝にかけて関東甲信地方を南下する。県内では前線に向かって流れ込む暖かく湿った空気や日中の気温上昇の影響で、大気の状態が非常に不安定となっており、所々で積乱雲が発生して雷を伴う激しい雨が降っている所がある。引き続き3日夜遅くにかけて、大気の状態が非常に不安定となる見込みという。
気象台は、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めるよう呼びかけている。また降ひょうの恐れもあるため、農作物や農業施設の管理にも注意が必要という。
3日に予想される1時間降水量は、多い所で北部、南部ともに70ミリ。3日午後6時から4日午後6時までに予想される24時間降水量は、多い所で北部、南部ともに120ミリ。線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増える恐れがあるという。