宇都宮地方気象台は3日午前11時13分、「大雨と雷及び突風に関する栃木県気象情報」を発表した。県内では3日夕方から夜のはじめごろにかけて、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる危険性がある。
低い土地の浸水や河川の増水、土砂災害に注意・警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風や降ひょうにも注意するよう呼びかけている。
気象台によると、前線が西日本から東日本にのびており、4日朝にかけて関東甲信地方を南下する。県内では前線に向かって流れ込む暖かく湿った空気や日中の気温上昇の影響で、3日夜遅くにかけて大気の状態が非常に不安定となる見込み。3日夕方から夜のはじめごろにかけては、雷を伴う非常に激しい雨の降る所がある。
気象台は、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めるよう呼びかけている。また降ひょうの恐れもあるため、農作物や農業施設の管理にも注意が必要という。
3日に予想される1時間降水量は、多い所で北部、南部ともに70ミリ。3日正午から4日正午までに予想される24時間降水量は、多い所で北部、南部ともに150ミリ。線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増える恐れがあるという。