【那須雪崩事故1年】引率教諭ら3人が謝罪 判断の甘さ認める

 事故が起きた登山講習会の主導的な立場で、県教委の懲戒処分を受けた教諭3人が27日、追悼式後に報道陣の取材に応じた。3人そろって取材に応じるのは事故後初めて。「多くの方が悲しむことになり、本当に申し訳なく思っている」。改めて謝罪を口にし、判断や危機管理の甘さを認めて「講習を中止していれば…」と悔やんだ。

 3人は、事故当時の県高校体育連盟(高体連)登山専門部専門委員長で講習会責任者だった猪瀬修一(いのせしゅういち)大田原高教諭(51)、同副委員長で死亡した8人がいた班を引率した菅又久雄(すがまたひさお)真岡高教諭(49)=共に停職5カ月=と、当日朝の訓練計画変更に関わった渡辺浩典(わたなべひろのり)栃木高教諭(55)=同3カ月。

 自身も雪崩に巻き込まれて重傷を負った菅又教諭の班は、講習会で各班の先頭を進み、樹林帯を抜けた。その後、斜面に出て、3回は行動を止めたという。

 雪崩について、菅又教諭は「雪の状況、積雪、斜度などから絶対起こらないだろうと考えた」、渡辺教諭も「自分が行動している範囲ではないと判断した」と口をそろえ、「判断が不十分だった」と振り返った。

 3人の間で、行動範囲の認識の食い違いもあらわになった。菅又教諭は当初、事故現場近くのスキー場内と想定。渡辺教諭は雪崩があった斜面下方の樹林帯までと考えていたという。一方、猪瀬教諭は「(2人に)任せてしまっていた」と明かした。