華やかに飾られた山車を元気よく引く参加者たち

 【佐野】飛駒町の八坂神社の祭典「祇園祭」が20日、同町内で行われた。夏空の下、地域住民らが紙の花などで華やかに飾られた山車を引き、県道を元気よく練り歩いた。

 祭りは疫病よけや五穀豊穣(ほうじょう)などを願い、1789年に始まったとされる。毎年実施し、地域の交流の場としても住民らに親しまれている。

 この日は地域住民や中山間地域のまちおこしを学ぶ宇都宮大の学生など計約120人が参加。笛や太鼓で祇園囃子(ばやし)を町内に響かせながら山車2台を力強く引いた。今年は暑さ対策として、地元消防団員が道路に水をまき、ボランティアによるかき氷も振る舞われた。