宇都宮地方気象台は15日午後4時27分、「大雨と雷および突風に関する栃木県気象情報」を発表した。県北部では、15日夕方は土砂災害に警戒するよう呼びかけている。また、栃木県では16日夜遅くにかけて、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょうに注意が必要という。

 気象台によると、太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気や気圧の谷の影響で、県内は16日夜遅くにかけ大気の状態が非常に不安定となる見込み。

 雨の降り始めの14日午後5時から15日午後4時までの降水量(アメダスによる速報値)は、奥日光中禅寺湖畔120.0ミリ、那須高原89.0ミリ、日光市五十里88.0ミリ。

 県内では15日夕方、雷を伴った非常に激しい雨の降る所がある見込み。また、16日昼過ぎから夜のはじめ頃にかけて、雷を伴った激しい雨の降る所がある見込み。雨雲が予想以上に発達した場合や、発達した雨雲がかかり続けた場合、警報級の大雨となる可能性があるという。

 予想される1時間降水量は、いずれも北部、南部とも多い所で、15日が50ミリ、16日が40ミリ。

 15日午後6時から16日午後6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で北部、南部とも120ミリ。

 その後、16日午後6時から17日午後6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で北部、南部とも100ミリ。

 気象台は、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合は、建物内に移動するなど安全確保に努めるよう呼びかけている。降ひょうの恐れもあるため、農作物や農業施設の管理にも注意が必要という。