宇都宮地方気象台は14日午後3時31分、「台風第5号に関する栃木県気象情報」を発表した。台風5号は次第に栃木県から遠ざかるものの、南からの暖かく湿った空気の流れ込みが続くため、16日にかけて大雨の恐れがあるという。気象台は、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒するよう呼びかけている。

◇最新の防災・気象情報

 気象台によると、14日午後2時現在、台風5号は福島県いわき市の南東約170キロにあり、1時間に約45キロの速さで北に進んでいる。中心の気圧は985ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は25メートル、最大瞬間風速は35メートル。

 栃木県内では15日夜遅くにかけて、雷を伴った激しい雨の降る所があると見込まれる。雨雲が予想以上に発達した場合や、発達した雨雲がかかり続けた場合は、警報級の大雨となる可能性がある。また、落雷や突風にも注意が必要という。降ひょうの恐れもあるとして、気象台は農作物や農業施設の管理に注意するよう呼びかけている。

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 14日と15日に予想される1時間降水量は、いずれも多い所で北部、南部ともに40ミリ。

 14日午後6時から15日午後6時までの24時間降水量の予想は、多い所で北部、南部ともに150ミリ。

 その後、15日午後6時から16日午後6時までの24時間降水量の予想は、多い所で北部、南部ともに120ミリ。

 14日に予想される最大風速は北部、南部ともに10メートル。最大瞬間風速は20メートル。