宇都宮地方気象台は10日午前10時57分、「大雨と雷及び突風に関する栃木県気象情報」を発表した。県内では10日夕方から夜の始めごろにかけて、線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があるという。低い土地の浸水や土砂災害、河川の増水、氾濫に厳重に警戒するよう呼びかけている。
気象台によると、県内では前線に向かって流れ込む暖かく湿った空気や上空の寒気の影響で、10日夜遅くにかけて大気の状態が非常に不安定となる見込み。
10日夕方から夜の始めごろにかけて、雷を伴った猛烈な雨の降る所がある見込みで、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要という。
10日に予想される1時間降水量は、いずれも多い所で北部、南部とも80ミリ。
10日正午から11日正午までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で北部、南部とも200ミリ。
線状降水帯が発生した場合には、局地的にさらに雨量が増える恐れがあるという。
気象台は、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めるよう呼びかけている。降ひょうの恐れもあるため、農作物や農業施設の管理にも注意が必要という。