4月から地方競馬教養センターの教官を務める内田さん=那須塩原市、湯田大士撮影

 「ミスター・ピンク」が第二の競馬人生を歩む。宇都宮競馬出身のジョッキーで3月限りで現役を引退した内田利雄(うちだとしお)さん(63)=埼玉県出身=が、那須塩原市の地方競馬教養センターで教官として後進育成に汗を流している。通算3611勝、46年半にわたる騎手生活の経験を生かし、「感謝とつながりを大切にする愛される騎手を育てたい」と教官としての夢を描く。

 「お、うまく乗れている」。5月上旬、107期生11人が騎乗訓練に励む様子を高台から双眼鏡で見つめ、ほほ笑んだ。