歓喜の輪の中で天を指さすブレックスのニュービル=横浜アリーナ、磯真奈美撮影

 バスケットボールりそなBリーグの年間王者を決めるチャンピオンシップ(CS)決勝は27日、横浜アリーナで2戦先勝方式の最終第3戦が行われ、宇都宮ブレックス(東地区1位)は、琉球(西地区1位)を73-71で下し、3季ぶり3度目の頂点に立った。レギュラーシーズン最高勝率のチームがCSを制するのは史上初。

 ブレックスのD.J・ニュービルは、3戦連続で両チーム最多となる19得点を挙げ、初のCS最優秀選手賞(MVP)を獲得した。レギュラーシーズンMVP受賞経験のある選手が選ばれるのは、比江島慎(ひえじままこと)らに次ぎ史上3人目。ニュービルは決勝で最も顕著な活躍をした選手に贈られるファイナル賞も獲得。CSMVPとの2冠は史上初。

 「このチームが日本一だ」。試合終了のブザーが鳴ると、人さし指を天に掲げた。3度目の戴冠は、この男を抜きに成し得なかった。ブレックスのD.J・ニュービルはチャンピオンシップMVPとファイナル賞をダブル受賞。「うれしい。仲間、スタッフを誇りに思う」と周囲への感謝を口にした。