宇都宮ブレックスが王手をかけたバスケットボールBリーグチャンピオンシップ(CS)決勝第2戦が行われた25日、多くのファンが会場の横浜アリーナや栃木県内のスポーツバーなどで声をからして応援したが、琉球に惜敗。「第3戦に期待する」。ファンは勝負を決する最終戦での勝利を願った。

「昨年のCSで千葉に負けた時から今季が始まった」。栃木市都賀町家中、会社員大類美佐子(おおるいみさこ)さん(53)は東京都、千葉県の友人5人と横浜アリーナに駆け付けた。今季のホーム戦は全て現地で観戦。今季途中で急逝したケビン・ブラスウェル監督に思いをはせ「ファンも亡くなったブラスウェル監督と共に日本一になることを願っている」。
会場には試合開始3時間半前からファンの姿があった。観客数は第1戦を上回る1万3273人。客席はブレックスカラーの黄色いシャツが6割を占め、選手のプレー一つ一つを大声援が後押しした。
試合はブレックスがリードして前半を終えたが、第4クオーター(Q)に逆転され敗戦。ファン仲間と10人で訪れた大田原市富士見、接客業高山颯仁(たかやまはやと)さん(24)は「勝つ気で来たので、後半に巻き返されてしまい悔しい」と肩を落とした。一方で相手の応援には「熱量がすごく、リスペクトしてしまうぐらいだった」とたたえた。
宇都宮市東今泉2丁目のカフェバー「B×B(ビーエックスビー)」には優勝を期待するファン約50人が集まり、立ち見の姿も。第4Qは祈るように見守ったが、試合終了のブザーが鳴ると、手で顔を覆って落胆する人もいた。

茨城県結城市から家族4人で訪れた自営業、大高章義(おおたかあきよし)さん(54)は「ここで決めてもらって優勝を見たかったが、第3戦に期待したい」。那須塩原市南郷屋4丁目、会社員中山麻梨子(なかやままりこ)さん(41)は「一丸となってケビンを優勝チームのヘッドコーチにしてほしい」とチームを鼓舞した。
