女性に対して容赦なく押し付けられる残酷な“賞味期限”が、強い自己嫌悪、恐怖を引き起こし、承認欲求がエスカレートしていく。精神の大暴走はどこまで行くのか、ボディーホラーのかたちで過激に描き出し、果ては大爆発?大解放? それが話題の映画「サブスタンス」です。監督はフランス人女性コラリー・ファルジャ。
元人気女優のエリザベス(デミ・ムーア)は、自身の名を冠したエアロビ・テレビ番組にレギュラー出演していますが、50歳の誕生日を迎えると、プロデューサーのハーベイ(デニス・クエイド)から降板を言い渡されます。
容姿の衰えとともに、仕事がなくなる恐怖に心が壊れだした彼女は「若く美しく完璧な、もう一人のあなたをつくりだす」という怪しげな再生医療「サブスタンス」に手を出す。
提供された液体を自身に注射すると、背中が裂け、中から完璧な自分スー(マーガレット・クアリー)が現れます。
スーは、ハーベイに一目で気に入られ、たちまちスターダムに駆け上がる。一つの精神を共有するエリザベスとスーは「1週間ごとに入れ替わらなければいけない」というルールがあるのですが、次第にスーがルールを破りだし…。
この映画、表現自体が大暴れのフルスイングで度肝を抜きます。ファルジャ監督の志向・特徴、撮影裏話を知ると、味わいがグンッとさらにアップします。YouTube「うるおうリコメンド」(略称うるりこ)で、記者さんたちと詳しく紹介していますので、ぜひお楽しみください。<ラジオDJ・モデル>
▼今回の動画URL
https://youtu.be/B74b8xf8_Ro
▼映画「サブスタンス」5月16日全国公開
・監督・脚本:コラリー・ファルジャ
・出演:デミ・ムーア、マーガレット・クアリー、デニス・クエイド
・配給:ギャガ
【やまざき・あみ】interfm(東京)「MUSIClock+」(金曜午前7時)及び、JFN制作FM番組「みゅ~じっくろっく」DJ。写真集「Cantabile」(ワニブックス)発売中。1997年生まれ、東京都出身。音楽大卒。Netflix映画「シティーハンター」出演。フジテレビ「ラフ’s ラボ」レギュラー。
※YouTube「うるおうリコメンド」では、エンタメインタビュー動画もご覧になれます。