昨春亡くなった詩画作家の星野富弘(ほしのとみひろ)さんに、ドクダミの花の絵を添えた詩画がある。〈おまえを大切に/摘んでゆく人がいた/臭いといわれ/きらわれ者のおまえだったけれど/道の隅で/歩く人の足許(あしもと)を見上げ/ひっそりと生きていた〉