市に寄贈した福田ガバナー(左)と感謝状を贈った佐藤市長

 【宇都宮】子育て支援に役立ててもらおうと、本県を拠点とするライオンズクラブ国際協会333-B地区は14日、市にベビールームボックス1基(170万円相当)を寄贈した。同日、市役所で贈呈式が行われた。

 日本が、子どもの人権を定めた国際的な「子どもの権利条約」を1994年に批准し、30年を迎えたのを記念しての寄贈。

 同施設は乳幼児の授乳やおむつ替え、離乳食の提供が可能なボックス型のスペースで、ベビーカーごと入れる広さがある。扉の施錠もできる。同地区のメンバー企業、市内の建設会社の協力で特注した。

 市は寄贈を受け、市役所本庁舎1階の南玄関横に設置。公共施設など市内200カ所以上に備える「赤ちゃんの駅」として登録し、子育て中の親などが気軽に利用できるようにする。

 贈呈式に出席した、市議で同地区ガバナーの福田智恵(ふくだちえ)宇都宮中央ライオンズクラブ会長は「子育て中の落ち着く場所として活用してもらい、子どもたちがすくすく育ってくれたら」と願った。佐藤栄一(さとうえいいち)市長は「子育てしやすい社会になるよう役立てていきたい」と述べ、感謝状を贈呈した。