開園を前に彫刻屋台を展示館へ収蔵する作業が行われた=1998年(屋台のまち中央公園提供)

昭和、平成に製作された2台が並ぶ文化活動交流館

開園を前に彫刻屋台を展示館へ収蔵する作業が行われた=1998年(屋台のまち中央公園提供) 昭和、平成に製作された2台が並ぶ文化活動交流館

 毎年10月に行われる「鹿沼秋まつり」の主役は、氏子町が所有する27台の彫刻屋台。2016年には「鹿沼今宮神社祭の屋台行事」としてユネスコ無形文化遺産に登録された。

 江戸時代後期の1813年に製作された久保町屋台は、黒漆塗りに金泥や錺(かざり)金具の金色、彩色の青が輝く。「赤ん坊の時から お囃子(はやし)を聞くとじっとしていられなかった」という同町、大西豊(おおにしゆたか)さん(67)によると、以前は屋台を分解して町内の石蔵に保管していたという。部材ごとに真綿で包み、約40の木箱に収めた。「祭りの1、2週間前に組み立てた。大切な彫刻を盗まれたりしないよう、夜は交代で屋台に泊まり込んだ。透かし彫りから風が吹き込んで、寝ていても寒かった」と振り返る。

 「解体保管」という江戸時代からの方法を一変させたのが、1998年にオープンした屋台のまち中央公園の「彫刻屋台展示館」だ。