昨年末に現役を引退した元競輪選手の神山雄一郎(かみやまゆういちろう)氏(56)=栃木県小山市出身=の引退報告会が15日、宇都宮競輪場で行われ、約350人のファンが競輪界のレジェンドとの別れを惜しんだ。
会場ではメッセージビデオが流され、日本競輪選手会の安田光義(やすだみつよし)理事長らが神山氏の功績をたたえたほか、GⅠ初タイトルとなった1993年の宇都宮オールスターのレース映像も放映。5月15日から4日間、同競輪場の開設76周年記念競輪としてGⅢ「レジェンド神山雄一郎カップ」を開催することも報告された。
神山氏は4月1日付で日本競輪選手養成所の所長に就任する。GⅠ3勝で盟友の後閑信一(ごかんしんいち)さんも会場に駆け付け、神山氏は「競輪選手は天職以上だった。皆さまの声援で頑張れた。養成所では(私の)やってきた姿勢を伝えたい」と意気込みを語った。
(井上孝男)