戦争が終わり、東京に帰ると、両親ときょうだい5人、計7人で暮らすようになりました。2人の兄と、妹と弟。間もなく一番下の妹が生まれました。2軒長屋のたった8畳一間で家族全員が寝ていましたが、当時の東京では住むところがあるだけましな方でした。

 帰京してからもしばらくは夜怖い夢を見て起きだし、泣いて逃げ回る症状は続いていました。