宇都宮市中央卸売市場(同市簗瀬町)で5日早朝、新年恒例の初競りが行われた。競り人の威勢の良いかけ声で、場内は日の出前から活気を帯びた。

マグロを次々競り落とす仲買人ら=5日午前5時35分、宇都宮市簗瀬町
水産物の競りに先立ち、水産物卸売会社「宮市宇都宮魚市場」の小林保彦(こばやしやすひこ)社長(59)が仲買人らを前に「当てにするものがない時代だが、力を合わせて生き延びよう」とあいさつ。関係者は三本締めで景気づけした。
午前5時半、鐘の音を合図に、メバチマグロを中心とした冷凍マグロ52本が競りにかけられた。仲買人たちは手のサインで希望の値段をそれぞれ示し、お目当てを次々と競り落とした。1本当たりの最高価格は本マグロで、47万1960円(190キロ)だった。

マグロを次々競り落とす仲買人ら=5日午前5時35分、宇都宮市簗瀬町
青果物は午前7時から行われ、旬を迎えた本県産のイチゴやネギなどが扱われた。同市場によると、この日の入荷量は水産物が約16トン、青果物は約309トンだった。