自治体庁舎で住民票の性別が「女」になったことを確認した当事者。戸籍の続柄は「長女」になった=26日午後、県南(画像は一部加工しています)

 外性器の見た目を変える手術を受けずに、宇都宮家裁で男性から女性への性別変更が認められた当事者(60)は26日、地元自治体の窓口を訪れ、戸籍上の性別が変わったことを確認した。住民票には「女」の記載。「すごい。本当に変わっている」。最高裁や広島高裁の司法判断が、性別変更へ背中を押した。性別違和に苦しんだ数十年を振り返り、「新たな人生を生きられる」と喜びを口にした。