電車の1日乗り放題券を使用済みの人から安価で買い取り「本日中なら使える」と別の人に販売する。そんな転売行為をしているチケットショップがあるとの情報が、神戸新聞社の双方向型報道「スクープラボ」に寄せられた。取材すると確かにあった。こうした企画乗車券を扱う鉄道各社は転売を認めておらず「明らかな営業妨害」とするが、店側は「正当な販売」と主張し、せめぎ合いの構図が見えてきた。
転売情報があったのは、山陽電鉄の「1dayチケット」。神戸三宮-山陽姫路(1600円)など指定区間を当日なら何度でも乗れる。裏面に「旅行開始後の本券を他人に譲渡し、または使用させることはできません」と書いてあるのに、播磨地域のチケットショップがこの禁止行為をしているらしい。
実際に赴くと、駅改札口の外で、出てきた乗客から券を受け取る人がいる。声をかけると店の関係者で、あっさりと転売を認めた。券を安価で買い取り、定価に届かない範囲で利益分を乗せて販売するのだという。
(神戸新聞)
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