初出場の五輪でメダル獲得を狙う松下(左)。右は平井コーチ=5月、東洋大

 レース後も、会場の東京アクアティクスセンターはしばらくざわめきが収まらなかった。

 3月のパリ五輪競泳代表選考会、男子400メートル個人メドレー決勝で、第一人者の瀬戸大也(せとだいや)をラストの自由形で一気に逆転し代表入りを勝ち取った。たたき出した自己記録4分10秒04は、過去3回の世界選手権決勝に照らせば2~4位に相当する好記録だった。