日光東照宮で初めて行われた茶事「グリーンシャワー&Tea」

 日光市山内の世界遺産・日光東照宮でこのほど、大日本茶道学会の茶道家らによる茶事「グリーンシャワー&Tea 日光東照宮謝会」が開かれた。

 この茶事は、宇都宮市在住で同会の茶道家竹内祥恵(たけうちよしえ)(茶名仙玲(せんれい))さん(71)らが毎年、本町の日光田母沢御用邸記念公園で開催。今年は15周年を迎えた記念に初めて東照宮で行われた。

 この日は会員、愛好家ら約200人が参加し、東照宮の客殿などに設けられた茶席で世界遺産を眺めつつ濃茶や薄茶を楽しんだ。また、一休宗純(いっきゅうそうじゅん)が開祖とされる臨済宗大徳寺真珠庵の山田宗正(やまだそうしょう)住職が「茶禅一味」をテーマに講演した。

 竹内さんは「日光東照宮奉職時に茶道と出会い、この道に入った。自身の原点である場所で開催することができ、心から感謝している」と話していた。