断崖絶壁のように立ちはだかる奇岩(御止山)=20日午後、宇都宮市大谷町の大谷景観公園

上空から見た西方城跡山頂部=白鳥昇一氏撮影(栃木市提供)

断崖絶壁のように立ちはだかる奇岩(御止山)=20日午後、宇都宮市大谷町の大谷景観公園 上空から見た西方城跡山頂部=白鳥昇一氏撮影(栃木市提供)

 文化審議会(島谷弘幸(しまたにひろゆき)会長)は24日、「大谷の奇岩群と採石産業の文化的景観」(宇都宮市)を重要文化的景観に、「西方城跡」(栃木市)を史跡にするよう、盛山正仁(もりやままさひと)文部科学相に答申した。近く答申通り選定、指定される。県内の重要文化的景観選定は初めて。国史跡指定は県内39件目。

 宇都宮市大谷地域は軟らかく加工しやすい凝灰岩「大谷石」の産地。地域中央には凝灰岩から成る丘陵が広がり、御止山(おとめやま)や越路岩(こしじいわ)などさまざまな奇岩が集積する。