21日のアジア選手権で優勝を飾ったニナー(左)と写真に収まる村上さん=廿日市市内

 「縁と出会い」によって導かれた30年余りの指導者人生。2021年東京五輪代表のニナー賢治(けんじ)=宇都宮市在住=との巡り合わせもまた、村上晃史(むらかみこうじ)さん(56)=茂木町在住=にとっては運命だったのかもしれない。

 村上さんは順大2年の時、知人に誘われて観戦したトライアスロンに興味を持った。大学卒業後は競技を学ぶために渡米し、元世界王者のデイブ・スコット氏に弟子入り。1年間で多くを学ぶとともに、偶然の出会いも重なった。