新年度になると、学校の健康診断後に子どもが家に持ち帰ってくる成長曲線が書かれた用紙。「背が伸びた」など少し見ただけでそのままになっていないだろうか。自治医大とちぎ子ども医療センター小児科田島敏広(たじまとしひろ)教授は「成長曲線から疾患が分かることもある。曲線から急にずれが出ていないか見てほしい」と指摘する。成長曲線を活用して気が付きたい疾患について田島教授に聞いた。
成長曲線は学校で定期的に行われる健診時に測定した身長と体重がグラフに記され、成長具合を見ることができる図表。SD(標準偏差)で表した成長曲線もあるが、パーセンタイル値の場合は全体を100として小さい方から何番目に位置するか表している。例えば3パーセンタイルは100人中小さい方から3番目となる。田島教授は「小さい、大きいながらもそれぞれのパーセンタイルの曲線に沿って伸びている場合は問題ないが、曲線から大きくずれる成長異常があった場合は疾患のケースがある」と話す。
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