アイスホッケーアジアリーグの2023-24シーズンが16日に幕を開ける。本県のHC栃木日光アイスバックスは午後2時から、ホームの日光霧降アイスアリーナに東北を迎え撃つ。今季スローガンは、全員で目標へ向かって挑戦する事を意味する「ALL ABOARD(オールアボード)」。3季目を迎える藤澤悌史(ふじさわよしふみ)監督の下でパスホッケーに磨きを掛け、一丸でアジアの頂点を目指す。
今季のアジアリーグはバックス、RE北海道、東北、横浜の日本勢4チームに韓国の安養を加えた計5チームで争われる。ひがし北海道は、給与遅配を発端に選手らが一斉に離脱。選手登録条件を満たさなかったため、リーグから不参加が発表された。
レギュラーシーズン(RS)は来年の3月24日まで、8回戦総当たりの全80試合が組まれ、各チーム32試合を戦う。昨季までと大きく異なるのがプレーオフ。昨季はRS上位4チームが出場できたが、今季は2チームのみの狭き門となる。
昨季、3季ぶりに復帰して王者となった安養と、プレーオフで安養に惜しくも敗れ準優勝となったRE北海道が総合力でリード。この「2強」にバックスが割り込むことができるか。
韓国代表の多くが所属する安養は、GKマット・ダルトンを中心に、昨季RSでリーグ最少失点を誇った守備と厚みのある得点力が健在。RE北海道はFW大澤勇斗(おおさわゆうと)が横浜に移籍したが、選手層は厚く守備から攻撃への切り替えの早さに磨きを掛ける。
バックスは昨季リーグ最多得点のFW鈴木健斗(すずきけんと)や同3位のFW古橋真来(ふるはしまくる)ら多くの主力が残留。ひがし北海道からFW磯谷奏汰(いそがいそうた)、東北からDF佐々木祐希(ささきゆうき)を補強し厚みを増した。ベンガート朗孟(ろまん)と井上光明(いのうえみつあき)が去ったGKは、ベテランの福藤豊(ふくふじゆたか)と日光東中出身で高卒ルーキーの大塚一佐(おおつかいっさ)に期待が掛かる。